TOEICで高得点取れば、英語も話せるようになるのかな?
TOEICの勉強と英会話の勉強は、どちらを優先したらいいの?両立はできる?
こんな疑問がある人もいるのでは?私もかつて同じような疑問がありました。
本記事のポイント
・英会話とTOEICのどちらを優先すべきかは、目的次第
・英会話とTOEICを両立し同時に伸ばす効果的な勉強法
先に結論を言うと、以下の通りです。
・英語はTOEICの勉強をして高得点を取っても、話せるようにならない
・英語が話せるようになると、TOEICでも高得点取れる
英語圏生活18年で今では英語での生活に全く困りませんが、かつては英語が話せず、英会話教室では一番下のレベルからスタート。
でも、TOEICの勉強なしで6カ月後には600点、1年後には755点になりました。
この後、留学したのですが、英語での生活やネイティブとの会話に全く困りませんでした。(もちろん、専門性の高い話題はまだ難しかったですが…)そして、留学中には895点になったのです。
つまり、英会話の勉強をすれば英語が話せるようになるだけでなく、TOEICの点数も上がり、一石二鳥だということです。
近年は優れた教材や格安のオンライン英会話もあるので、私よりもはるかに短期間で目標を達成できるはずです!
この記事を読めば、英会話とTOEICの関係や英会話とTOEICを両立して同時に効率良くを伸ばす方法が分かりますよ。
TOEICの勉強で英会話が上達しない理由
TOEICの勉強だけをしても英会話ができるようにならないけれど、英会話ができるようになるとTOEICの点数が上がる理由を解説します。
英会話とTOEICでは勉強内容が違う
近年は、TOEICでもスピーキングとライティングのテストが提供されていますよね。
しかし、2019年のTOEICの受験者数は、リスニングとリーディングのテストが2,205,000人なのに対し、スピーキングとライティングのテストは37,800人です。
つまり、TOEICというと、未だにリスニングとリーディングのテストという認識が強いといえます。
『TOEIC=リスニングとリーディングのテスト』という認識で話を進めると、テストで高得点を取るには、リスニングとリーディングだけを勉強すればいいわけですよね。
一方、英会話はスピーキングの勉強がメインになります。
まず勉強する内容が大きく異なるわけです。これが、TOEICの勉強だけをしていても英語が話せるようにならない理由です。
英会話を勉強するとTOEICの点数も上がるのは、英語が話せるようになるにはリスニングやリーディング、語彙などさまざまな内容を幅広く勉強する必要があるからです。
ちなみに、私がTOEICの勉強をしなかったのは、失望したから…。日本で商社に勤務していたのですが、TOEICが900点以上の人達が全く英語を話せないのを知って、がっかりしたのです。
今思えば、TOEICで高得点でもアウトプット(実際に話す)が足りていないと話せるようにならないのは当たり前なことなのですが、当時は『TOEICで900点以上の人は英語がペラペラ』だと思っていたので、かなりショックでした。
TOEICと英会話はどちらを優先すべき?
答えはシンプルです。英語を勉強する目的が何なのか考えてみましょう。
例えば、TOEICが就活や転職、昇給などに必要不可欠の場合は、TOEICの勉強に集中した方が短期間で高得点に結びつきやすいですよね。
英語を話せるようになることが目的であれば、英会話の勉強をすべきです。TOEICの勉強だけをしても英語は話せるようにならないので。
私の場合は、前述の理由で英語が話せるようになることが目的だったので、TOEICはバッサリ捨てました。それでもTOEICを受験したのは、英会話の勉強のモチベーションをキープするためです。
英検でもよかったのですが、『英検=学生、TOEIC=社会人』というイメージがあったので、TOEICにしたのです。
英会話が上達するにつれTOEICのスコアがどんどん上がっていったのは、予期していなかった『棚ぼた』です。(笑)
英会話とTOEICを両立する勉強法
前述の通り、英会話を上達させるためにはリスニングやリーディング、語彙力などの勉強も含まれているため、英会話の勉強だけに集中してもTOEICのスコアは自然と伸びていきます。
英会話の勉強に重点を置きつつ、TOEICの勉強をうまくプラスすることで、より効率良く両方を伸ばすことも可能です。
ここでは、英会話とTOEICの勉強をうまく両立して、より効率良く両方を同時に伸ばす具体的な勉強法を紹介しますね。
すでにTOEICで高得点取れているけれど英語が話せないという人は、インプットは十分できているはずなので、実際に英語を話すことに集中しましょう。
自分の実力を把握する
TOEICのテストを受けた人がない人は、まず自分がどの程度の英語力があるのか知ることが大切です。
自分の弱い部分を強化しやすくなりますし、点数は一つの目安になるためモチベーションをキープしやすくなるというメリットもあります。
実際にテストを受けるとなると時間も費用も掛かるので、市販のTOEIC公式問題集を使うのがおすすめです。練習問題として何度も使えますし、無駄になりません。
基本的な英文法の復習
他の記事でも触れていますが、英会話にしろTOEICにしろ、基本的な英文法の知識は必要不可欠です。土台ができていないと、伸び悩む原因になります。
▼おすすめのの参考書▼
基本的な英文法を一通り復習したら、TOEIC専門の参考書やドリルを使ってリーディング問題(文法問題)に取り組みましょう。
間違えた問題をそのままにせず、その都度なぜ間違えたのか突き止め理解することが大切です。
単語を強化する
英単語本を選ぶときは、音声付きでフレーズになっている物を選びましょう。フレーズを正しい発音で覚えることで、英会話に役立つためです。
口に出して覚えれば、スピーキングのトレーニングにもなりますよ。
単語はTOEICのみにこだわりすぎない方がいいです。日常英会話で使う英単語とTOEICの英単語では違いがあるためです。
週3回はTOEIC、残りは日常英会話の英単語というようにバランス良く学ぶのがおすすめです。
リーディングを鍛える
TOEICの長文読解が難しいと感じる人は、『多読』が効果的です。
特に英語学習者向けの英字新聞『The Japan Times Alpha』は多読に最適で、読み続けると確実に速読力がつき、長文でも素早く読めるようになります。
英語を英語で理解する英語脳が鍛えられるため、知らない単語があっても意味を簡単に推測できるようになるのも大きなメリットです。
また、英字新聞は幅広いテーマを扱っているので、さまざまな英単語やフレーズに触れられる点もTOEICに役立ちます。
私が一番TOEICのリーディングに役立ったと思うのが、英字新聞です。
▼The Japan Times Alphaの詳細▼
リスニングを鍛える
リスニングは、聞き流しではなく、じっくり聞く『精聴』が大切なポイントです。『ディクテーション(聞き取った内容を書き出す)』をプラスすることで、確実に上達します。
先に紹介した音声付きの英単語本を使えば、単語力だけでなくリスニングも向上し、一石二鳥ですよ。書くことで記憶に定着しやすくなるのもメリットです。
▼精聴の具体的な方法▼
スピーキングを鍛える
上記のインプットとともに必ずやってほしいのが、アウトプットです。つまり、英語を実際に話すことです。
ここが欠けてしまうと、TOEICで高得点取れても英語が話せないという状況になってしまいます。
近年は格安のオンライン英会話も多いですし、TOEICのレッスンが受けられるところもありますよ。
▼オンライン英会話の詳細▼
英会話ができるとTOEICの点数も上がる
英会話の勉強をして話せるようになってくると、TOEICの点数もどんどん上がっていきます。TOEICの勉強をせずに、英会話とTOEICの両方を伸ばすことができるのです。
英会話の勉強に重点を置きつつ、TOEICにも役に立つ勉強をプラスすることで、より効率良く両方を伸ばせますよ。
ぜひ、紹介した勉強法を参考に『TOEIC高得点で英語も話せる人』を目指してくださいね!