実は日本と違う!本場アメリカのクリスマスの過ごし方や楽しみ方

アメリカ生活

本場アメリカのクリスマスって、どんな感じなのかな?一般的な過ごし方を知りたい。

こんな人に向けて、アメリカ在住歴16年の筆者が、日本人が知らない本場アメリカのクリスマスの過ごし方や楽しみ、定番料理、風習などを詳しく紹介します。

Lina
Lina

クリスマスは、もともとアメリカから日本に広まった文化ですが、日本とアメリカでは違う点が多いんです。

クリスマスの過ごし方

まずはアメリカの基本的なクリスマスの過ごし方を見ていきましょう。

クリスマスは家族や親戚と過ごす日

日本のクリスマスと大きく異なる点は、『クリスマスは家族や親戚と過ごす日』ということです。家族や親戚と一緒に食事をしたり、クリスマスプレゼント交換をするのが一般的な過ごし方です。

日本のように『恋人と過ごす日』ではないので、ロマンチックなイメージも薄いです。

これは、クリスマスがイエス・キリストの誕生を祝う日という宗教的な行事であることが理由です。毎週日曜日に教会に行かない人でも、クリスマスには教会に足を運ぶ人も少なくありません。

宗教とは全く関係なく、家族や親戚が集まり食事をするのも一般的です。

年末は長く、年始は短い休暇

学校などは、クリスマスの数日前から冬休みになります。企業の場合は休暇の始まる日が異なりますが、クリスマスの日は休みの企業がほとんどです。

年末の休暇は長いですが、年始は短く、元旦が休みだけという会社が多いです。日本のお正月のような風習はありません。

アメリカ人でも祝わない人もいる

移民大国のアメリカには、さまざまな宗教の人がいます。クリスマスの本来の意味は、イエス・キリストの誕生を祝う日です。

他宗教でもクリスマスを楽しむ人も多いですが、クリスマスを祝わない人もたくさんいます。

公共機関やレストランも閉まっている

クリスマスは家族や親戚と過ごす大切な日のため、役所や郵便局など公共機関も休みになります。レストランやお店も閉まっていることも多いです。開いていても営業時間が短縮され、夕方以降は閉まるのが一般的です。

日本のクリスマスは町に人が溢れていますが、アメリカのクリスマスは人影がなく、がらんとしています。

ライトアップを楽しむ

日本でもクリスマスシーズンになると、デパートや繁華街などライトアップされますよね。アメリカでは、自宅をライトアップする家庭も多いです。

ライトアップで有名な住宅街もあり、毎年、多くの人が訪れ大渋滞ということも起こります。特に大豪邸がある住宅街はライトアップがゴージャスで、観光名所化しています。

クリスマスの定番料理

家族や親戚と集まって食事をする際の定番料理を紹介します。日本人が思うアメリカのクリスマスとは少し違います。

KFC(ケンタッキーフライドチキン)は食べない

日本のクリスマスの定番なのが、『KFC(ケンタッキーフライドチキン)』ですよね。私も子どもの頃に食べた記憶があります。しかし、アメリカでは、クリスマスにKFCは食べません。

家族や親戚と食卓を囲む大事な日なので、手料理が一般的です。

ターキーやハムを食べるのが一般的

家庭により異なりますが、定番メニューと言えば『ロースト・ターキー(七面鳥)』や『ハム』です。

ターキーは丸ごと、ハムも塊を買って、自宅で調理します。

サイドデッシュはマッシュドポテト、キャセロール、野菜のローストなどが多いです。アメリカの恒例行事である『感謝祭(サンクスギビング)』と似た料理が並びます。

大人数で集まって食事をするときは、ホストする家庭がメインの料理を作り、サイドデッシュやデザートなどは、参加者がそれぞれ持ち寄る『potluck(ポットラック)』が一般的です。

クリスマスケーキはない

日本では、クリスマス用にデコレーションされた『クリスマスケーキ』が定番ですよね。アメリカではクリスマスケーキは定番ではありません。

定番のデザートは、『クッキー』です。クリスマスイブに、サンタさんにクッキーと牛乳を置いておくのが風習なので、クッキーを手作りする家庭が多いです。そのクッキーをデザートに食べます。

ケーキをデザートに食べる家庭もありますが、日本のようなクリスマス用にデコレーションされたケーキではありません。

Lina
Lina

アメリカ料理に興味がある人は、こちらのレシピ本がおすすめです。どれも簡単で美味しく仕上がりますよ。クリスマスディナーにもぴったりです。

クリスマスカード

日本で年賀状を出す風習があるように、アメリカではクリスマスカードを送る風習があります。

12月中旬に届くように出す

クリスマスカードは、12月中旬頃に届くように準備します。近年は、家族や子どもの写真入りのカードが主流です。

Costcoでは50枚の写真入りカードが約$14で作れ、当日または翌日には出来上がるので利用する人が多いです。

「メリークリスマス」は主流ではない

Merry Christmas(メリークリスマス)よりも、『Happy Holidays(ハッピーホリデーズ)』や『Seasons Greetings(シーズンズ・グリーティングス)』と書かれたカードが好まれる傾向にあります。

クリスマスカード自体も、『Holiday card(ホリデーカード)』と言われることも多いです。いずれも宗教に関係なく使える言葉のためです。

実際に企業のクリスマスカードや広告には、メリークリスマスは使われていません。仕事関係でクリスマスのメッセージを送るときは、特に注意しましょう。

「X’mas」や「Xmas」は見かけない

日本でよく見かける『X’mas』や『Xmas』は、全く使われていません。間違いではないのかもしれませんが、アメリカでは見かけたことがありません。

実は、『A Happy New Year』も間違いで、『A』は付きません。カードに書くときは、『Happy New Year』と書きましょう。

クリスマスプレゼント

クリスマスプレゼントの違いが、一番驚いたかもしれません。

プレゼントのラッピングは自分でする

日本では無料でギフトラッピングをしてくれるお店が多いですが、アメリカはまずありません。

クリスマスだけでなく誕生日プレゼントも自分でラッピングします。

クリスマスシーズンは、クリスマスプレゼント用のラッピンググッズがたくさん売られています。$1程度で買えるラッピングペーパーも種類豊富ですよ。

クリスマスツリーの下に積み上げていく

日本と大きく違うのは、きれいにラッピングしたクリスマスプレゼントをツリーの下に積み上げていく点です。どんどん積み上げられているプレゼントを楽しみにしながら過ごすのです。

もちろん、サンタクロースを信じている小さい子どもがいる家庭は、当日まで隠しておきます。

家庭によって異なりますが、25日の朝に開けるのが一般的です。

1つではなくたくさんもらえる

もう一つ驚いたことが、プレゼントが1つや2つではないこと。いくつももらえる子どもが多いのです。

ただし、決して高額な品物をいくつももらえるというわけではありません。例えば、文房具などちょっとした物も含まれていることもあります。

また、日本ではクリスマスプレゼントというと、大人から子どもに渡しますが、アメリカでは大人同士もプレゼント交換をするのが普通ですよ。

ラッピングを豪快に破いて、お披露目をする

クリスマスプレゼントを開けるときは、ラッピングペーパーをビリビリと豪快に破いて開けます。最初はびっくりしましたが、今では私も豪快に開けます。(笑)

プレゼント交換をしたら、その場で開けてお披露目することにも違和感がありました。「すてき!」「こういうのがほしかったの!」などと言い合いながら進むので、時間が掛かることも。

返品や交換ができる

誰かにプレゼントするときは、『ギフトレシート』を付けるのが、ちょっとした思いやりです。ギフトレシートがあると、返品交換ができるのです。

好みではなかったり、サイズが合わなかったりすることもありますよね。そのようなときに、気軽に交換できるので、無駄がありません。

返品大国アメリカなので、ギフトレシートがなくてもタグが付いていれば返品できることもあります。一度着たものでも返品できたりするのです。

クリスマスツリー

クリスマスといえば欠かせないのが、クリスマスツリーですよね。ここではクリスマスツリーの違いについて紹介します。

本物のもみの木を飾る家庭も多い

11月下旬にある一大イベント『感謝祭(サンクスギビング)』が終わると、もみの木を販売する特設エリアが登場します。数メートルあるようなもみの木も販売されており、自分好みサイズや見た目の物を選んで購入できるのです。

義実家では、毎年、本物のもみの木を購入しデリバリーしてもらっています。

プラスチックのツリーも人気

本物のもみの木は1回利用したら捨てなければならないため、組み立て式のプラスチックのツリーも人気です。

本物のもみの木にも憧れますが、環境に優しいという理由で我が家はプラスチックのツリーを使っています。高さが約2mで、本物に見えますよ。至近距離はアウトですけど。(笑)

11月の感謝祭が終わると、たくさんのオーナメントが販売されます。種類豊富なので、この時期にアメリカを訪れる人は、お土産にもいいかもしれませんね。

新年になっても飾られている家庭が多い

クリスマスが終わっても、すぐにクリスマスツリーを片付けません。デパートなどでも飾られたままです。一般的に1月半ばくらいまで飾られいることが多いです。

家庭でも、せっかく購入した本物のもみの木ですし、楽しめるうちは楽しもうという感じです。

子どもがいる家庭のクリスマスの過ごし方

クリスマスは子どもにとって特別なイベントですよね。家族や親戚とディナーを食べた後は、みんなでゲームをしたり映画を見たりして過ごす家庭も多いです。

ゲームを楽しむ

人気なのが、年齢問わず楽しめるボードゲームです。

昔からあるロングセラーのボードゲームは、お年寄りもルールを知っていることも多いため、みんなで楽しみやすいためです。

この記事でアメリカで人気の定番ボードゲーム(日本語版)を紹介しています。全て我が家にあるもので、どれも気に入っています。

映画を楽しむ

映画を見ながらまったり過ごすのも定番です。

家族で楽しめるクリスマス映画といえば、『ホームアローン』などが有名ですが、今回は少し違った視点からファミリー向けのおすすめ映画を紹介します。

Wonder(ワンダー 君は太陽)

ベストセラー小説が原作で、ジュリア・ロバーツが主演の映画です。心温まるストーリーなので、ぜひクリスマスという特別な日に家族みんなで見てほしい映画です。

原作本もおすすめです。アメリカでは、NYタイムズベストセラー第1位になっています。

The Greatest Showman(グレイテスト・ショーマン)

ヒュー・ジャックマン主演の映画で、アカデミー賞にノミネートされた作品です。なぜクリスマスにおすすめかというと、エンターテイメント性に優れ完成度が高いからです。

ストーリーに引き込まれて、まるでクリスマスの日に劇場でショーを鑑賞しているような気分を味わえます。ぜひ、スマホではなく大画面で見てほしいです。

*無料で映画を見る方法もあります。
無料お試し期間を使えば、他の映画も見られますよ。
Amazonプライム :30日間無料
Hulu:2週間無料
U-NEXT:31日間無料

映画といえば、ポップコーンも忘れずに!電子レンジで作れるCostcoのポップコーンは、お手頃価格でおいしいですよ。

アメリカのクリスマスは、家族で過ごす大切な日

日本とアメリカのクリスマスには、異なる点がたくさんありますよね。しかし、大切な人と過ごす特別な日ということには変わりありません。すてきなクリスマスを過ごしてくださいね。

Happy Holidays!