
アメリカではセントパトリックス・デーをどのように過ごすの?楽しみ方を知りたいな。
こんな疑問に在米16年の私が答えます。
近年、日本でもセントパトリックス・デーにパレードが行われ、認知度が増していますよね。アメリカではクリスマスやサンクスギビング(感謝祭)ほどではありませんが、盛大なイベントの一つです。
今回は、アメリカでのセントパトリックスデーの過ごし方や伝統料理、子どもの楽しみ方にについて紹介します。

セントパトリックス・デーにおすすめの映画についても触れていますよ!
セントパトリックス・デーとは?

クリスマス同様に、セントパトリックス・デーがもともとどのような日なのか知らない人もいるのでは?
聖パトリックの命日
日本では『セントパトリックデー(聖パトリックの祝日)』と呼ばれることが多いようですが、英語では『St. Patrick’s Day(セントパトリックス・デー)』です。
アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日を祝う日で、アイルランドでは祝祭日になります。
アメリカでセントパトリック・デーが広まったのは、アメリカには多くのアイルランド系移民が住んでいたためです。次第に宗教に関係なく、誰でも楽しめるイベントに変化していきました。
実は現在のような盛大なパレードが行われるようになったのは、アイルランドではなくアメリカだといわれています。
緑と三つ葉のクローバーがシンボル
セントパトリックス・デーといえば、アイルランドのシンボルである緑と三つ葉のクローバー『シャムロック』です。
セントパトリックス・デーには、シカゴ川が緑に染まることで有名です。緑色の衣類を身に着けたり、緑色のシャムロック型のスイーツなども販売されています。
セントパトリックス・デーの伝統料理

セントパトリック・デーには、アイルランド人やアイランド系アメリカ人に限らず、アイルランドの伝統料理を食べる家庭が多いです。
夫の実家でも、毎年アイルランドの伝統料理を食べるのが恒例だったそうですよ。
コンビーフ
セントパトリックス・デーの伝統料理は、『corned beef and cabbage』です。
コンビーフとキャベツを煮た料理になります。ジャガイモやニンジンを加えることも多いですよ。

日本でコンビーフいうと缶詰を思い浮かべる人が多いと思いますが、欧米では生のブロック肉が主流です。

コンビーフは、英語で「corned beef」と書きますよ。
イギリスに留学したときに、初めて缶詰でないコーンビーフを見て驚いたのを覚えています。
グリーンビール
アイルランドといえば、ギネスビールを思い浮かべる人も多いと思いますが、セントパトリックス・デーには、『グリーンビール』が楽しめます。
バーなどでは、緑色のビールを出すところも少なくありません。
セントパトリックス・デーの子どもの楽しみ方

アメリカの幼稚園や小学校では、セントパトリックス・デーがイベントの一つです。この日は緑色の物を身に着けていないと、つなられると言われているのです。
これは、『Leprechaun(レプラコーン)』というイタズラ好きな妖精からきているとされています。レプラコーンは、緑色の帽子を被り、緑色の服を着た小人のような妖精です。
幼稚園や学校では、レプラコーンの帽子を工作したり、レプラコーンを捕まえるための罠を作ったりして楽しみますよ。
セントパトリックス・デーにおすすめの映画2本

セントパトリックス・デーの本場アイルランドにちなんだ映画の中から、おすすめの2本を紹介します。
ギャング・オブ・ニューヨーク
アカデミー賞に10部門ノミネートされた話題作。
毎年、セントパトリックス・デーに思い出してしまう映画。それほどインパクトが強い映画です。
飢餓に苦しみ、アメリカン・ドリームを夢見てアメリカに渡ったアイルランド移民達が住めたのは、地元のギャング「ネイティブ・アメリカンズ」がはびこる貧しく混沌とした町。
ネイティブ・アメリカンとの縄張り争いのために「デッド・ラビッツ」を結成するアイルランド移民達。縄張り争いの果てに父親を殺されたアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)は、復習を誓い…というストーリー。
P.S.アイラブユー
基本はラブストーリーなのですが、コメディな要素もあり。
最愛の夫と幸福な日々を過ごしていたホリー(ヒラリー・スワンク)に突然襲いかかった最愛の夫の死。絶望に打ちひしがれるホリーの誕生日に届いたのは、一通の手紙。
差出人は亡き夫…。手紙に導かれるように2人が出会ったアイルランドを訪れるホリー。そこで出会ったのは…

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アメリカでは誰でも楽しめるセントパトリックス・デー

セントパトリックス・デーは、もともと宗教関連のイベントなのですが、今では宗教に関係なく大人から子どもまで楽しめる日になっています。
緑色の衣類を身に着けたり、緑色のビールを楽しんだり、どちらかというとお祭りのような感じです。
セントパトリックス・デーにアメリカに滞在するときは、ぜひ地元の人と同様に楽しんでくださいね!